BLOG 2023.2.6
1.5拠点生活
平日は仕事や会いたい人にすぐ会える都会で暮らし、土日は自然と戯れリフレッシュしに田舎へ行く。
確かに都会にずっと居ると疲れるし、田舎にずっと居ると人恋しくなる。
”ずっと”というのはやはり良い部分が薄れていき悪い部分が色濃くなっていく。
そんな”ずっと”を解消したまさにいいとこ取りの都会と田舎の2拠点生活。
しかしそんな誰しもが憧れる生活スタイルであるのに、様々な理由で2拠点生活に踏み出せない人が多いのではないでしょうか?
そこでその内の1人である私が勝手に始めてみました。
2拠点の予行練習である1.5拠点生活。
都会に住んでたまに田舎っぽいことをしたり、田舎っぽいところに行ってみたりして徐々に2拠点を目指します。
VOL.5
田植え〜脱穀
去年は田植えも何もしたことがない奴がいきなり稲刈りからスタートを切ってしまった。
なので、今回はちゃんとスタートからスタートをと張り切って始まったわけであるが、気がつけば何もブログを更新せず無事できあがったおいしいお米を食べている次第。。。
なんせガッチリ当事者にまわると誰が写真を撮りブログを上げるんだ問題が発生し、どうしたものかと試行錯誤する間も無く日々が過ぎ去って行ってしまった。
なので写真少なめ一気書きの荒技で切り抜けようかと。。。
まだ朝は肌寒くしとしとと雨の降る5月某日。
代掻きの済んだ田んぼに苗が到着した。
こんな風にトレーに乗ってくることも知らず物珍しげにシャッターをパシャリ。
この日は雨も降っていることもあり苗受け取り田んぼに並べて終了!
苗が届いた次の週のとある晴れた日。
伏流水低農薬で育てていると聞いていた唯一の肥料”てまいらず”を撒く。
多すぎても育ちが悪くなるので万遍なく均等に撒いていく。
この作業はなんとも癖になる。
最初の一反ぐらいは。。。
またなんと言っても、この肥料を撒くための撒くためだけの道具が素晴らしすぎる。
ただ袋部に肥料を入れそれを背負いストッパーを外せば高低差で掃除機のさっきっちょの様なところから流れ出るというシンプル構造。
肥料を撒いた次の週のとある晴れた日。
ようやく田植え作業に。
写真を見ていただければ一目瞭然だが、この時初めてなぜトレーで苗が届いたのかに気付くという素人っぷり。
車のように乗ってハンドルをきるだけで5列一気に植えてしまう乗用田植え機では無く、自ら歩き手押しで2列しか植えられないという歩行田植え機で我々は戦う事に。
最初は機械の動かし方を聞いただけでどっからどの様に苗が出るのかも分からない状態でとりあえず植えてみる事に。
案の定植えられるが、ぬかるみの中を何の目印もなく進むので、曲がる曲がる。
そして2列植えられた後を歩くので、どうかわしたらいいか分からず跨いで進むので死ぬほど疲れる。
が、早々に”遠くに目標物を見つけそれを見ながら足元は見ずに2列植えられた間をモデル歩きで進む”というコツを教えてもらう。
たった2点のアドバイスで劇的にやり易く劇的に真っ直ぐになった。
低農薬ということもあり、たくさんの虫や爬虫類を目の当たりにでき楽しいが、なんせ雑草はよく生える。
植えてから刈るまでの約5ヶ月間はひたすら雑草とりと畦道の草刈りを出来うる限り繰り返す。
この時期はお分かりの通り。そう。夏。
たかが雑草とりと草刈りではない。
草刈り機を使うのも初めてで癖になる楽しさを一瞬感じたが、炎天下の中ひたすらは中々ヘビーだ。
でも行くたびに稲の成長を見るのはいいものだ。
1回強い風で倒れるトラブルもありつつ稲刈りから約2週間後に無事天日干しが完了し脱穀をすることに。
脱穀自体の作業は流れ作業で何てことは無いが、籾の入った袋の移動にやられる。。。
低農薬で作られた藁は今では貴重らしく、欲しい方が結構いらっしゃるのでその方々に譲ったり自分たちでも畑で使ったり藁細工で使ったり。
それでも残った藁を粉砕機で万遍なく田んぼに撒いて次回の肥やしにする。
これも意外と重労働だった。
コンバインで刈ってしまえば稲刈りと同時に脱穀と藁粉砕まで出来てしまうし、乾燥機で乾かすのであっという間に籾摺りの工程に進めてしまうのでそーなってしまうのも頷けるほどに天日干しスタイルは手間がかかる。
でも手間がかかることというのは単純に学ぶことが多いように感じる。
またシンプルに美味しいし、尚且つ天然のエネルギーである太陽で乾かすので灯油やら電気やらのエネルギー消費を多少でも抑えることが出来るのも素晴らしいことだと思う。
これで米作りというものを通しで経験することができた。
通しでする事によりこうした方が次の作業がし易くなる、あーした方があの作業が早くなるなど効率化できるところが分かった。
なので、次回も天日干しスタイルでやっていきたいし、2年目ということでそろそろこの辺の帽子でも被って熟練感出してもいきたい。